おきらくA to Z

カリグラフィーと、なんちゃらかちゃら。
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WS「平筆で書くローマンキャピタル」
無謀でした汗
かつてこれほど難しい書体があったでしょうか。

平筆のローマンキャピタル26文字を
たった2日間で教えてほしいなんて依頼をしたのは
誰だ、誰だ、誰だーっ!
責任者、出てこーいっ!!


えと……。
我々(籔本&木作)でした。土下座

講師の白谷泉さんも
最初どれだけ困惑されたことでしょう。
ごめんなさい。

無知というのはおそろしいものです。
本当に本当に無謀の一言でした。

なぜ今まで、2〜3日の短期講座がなかったのか、
よーくわかりました。

平筆で書くローマンキャピタルはですね、
「I」の1文字を、まあまあレベルにするだけで
1日はかかるものだったんです。
いや、間違い。
早く見積もっても、Iのステム(縦のライン)に1日、
上のセリフに1日、下のセリフに1日です。

26文字だと、説明とデモのみで1日かかります。
だから、練習は1文字につき10分くらい。



 時間勝負と呼べる状況です。
 それでも、白谷さんは必死に
 教えてくださいました。
 ありがとうございました。



 めったにない機会なので
 筆運びのスピード、紙からの離れ方、
 目線のやり方などを、まじまじ見詰めます。

シークレットライン、シークレットアングル、
シークレットプレッシャー……。
この書体には、目に見えない秘訣が満載なんです。

例えば……。
そうですね、横や斜めに引く長めのストローク。
白谷さんはスーッと優雅に引かれます。
     
が! 
じつは、ひそかに圧力をかけてらっしゃったのです。
びっくり〜。
こういうラインに、です。
     ↓
 ■■    ■■ 

筆だから、圧力をかけないと、
ストロークの幅が勝手に狭くなるためです。
この圧力ぐあい1つをとっても、
私たちは、なかなかうまくできません。

線もさることながら、形も当然、シビアです。
Xハイト9に対して、例えば、


 「U」のこの幅(オレンジのライン)は
 5.7に。



 「R」のここ(オレンジライン上)は3.3、
 下は2に。
 
 

てな感じで、
すべて厳格に比率をとります。
う〜〜ん。難しいにもほどがありますなガーン


さらに、つなぎの部分の処理も難しく、
理解するだけで時間がかかるという。(苦笑)
例えば、Gのこんなのとか。
         ↓



息をつめて書いてるせいなのか、あるいは
うまくいかないなあという気持ちの表れなのか、
あちこちの席から、受講生の溜め息が聞こえてきます。

両日とも、残りあと1時間くらいになると
もう、頭がぱんぱんです。顔


 これは白谷さんがホワイトボードにつけられた、
 「説明済み」のチェック。
 頭ぼーっとなってる私には、
 一瞬、ハートに見えました。(笑)


           ◇

しかし、そうそう簡単には登れない、でっかい山って
魅力にあふれていますよね。

皆さん、お帰りの際はお目目キラキラで目
「楽しかった〜」と言ってくださいました。

いつかこの書体で作品を書かれたら、
ぜひ見せてくださいね。


え、 私? 私の作品?
今日からこれを猛練習するとして、
あと25年ほど待ってもらっていいですか? 





| 木作輝代(きさくてるよ) | ■ワークショップ | 07:08 | comments(2) |
はい、責任者のひとり、籔本です。
いや〜〜、無知って怖い〜〜。
私が初めてオファーを取ったのが去年の夏、東京のギルド展で白谷さんが「平筆ローマンキャピタル」のデモンストレーションを終わられたすぐ後でした。
今となっては恥ずかしい〜〜〜。
| やぶもと | 2013/02/11 4:45 PM |

うん。
「2日間でマスターする」が無理だというのは
スタートして1分でわかったよね。

いや、でも、どんまい。
白谷さんの手元を見られただけで、
ラッキーなことでした。

ほんと、難しい〜。でも楽しい〜。
| きさく | 2013/02/12 8:36 AM |










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